数の子 仕入れ

子供からお年寄りまで人気の海産品である数の子。特にあの独特の食感は、食べ始めるとヤミツキになりますよね。
ところで数の子と聞いて皆様が思い浮かべるのは、まず「おせち料理」ではないでしょうか。ぎっしりと詰まった多数の卵が子孫繁栄を表し、田作り等と並ぶおせち料理の「祝肴」の一種となっています。
実はこの数の子、利用価値が高く栄養も満点!数の子は仕入れて損はない、優秀な食材なんです!

祝いの席だけじゃ勿体ない!利用価値の高い数の子

数の子 仕入れ
数の子が飲食店では、利用価値がかなり高い食材であることをご存知でしょうか?数の子の仕入れを検討しているなら知っておきたいのが、その加工品の数の多さです。

また小鉢はもちろん、ちょっとしたおつまみや一品料理にも幅広く活用できるのも数の子の魅力。そのため仕入れる価値が十分にありますよ。

季節を問わず、和食はもちろんパスタなどのイタリアンにもアレンジできますので、是非あなたのお店でも数の子を仕入れてみましょう

仕入れる前に知りたい数の子についての疑問

そんな数の子ですが、皆さんはどの魚の卵かは知っていても、食卓に上がったのは何時代?数の子の栄養素などは意外と知らない方も多いのではないでしょうか?飲食業に携わる者としては、仕入れる前に知っておきたい数の子のことをまとめてみました

数の子とは

言わずと知れたニシンの卵。なぜニシンの子なのに数の子というのでしょうか?それは私達の先祖が昔、ニシンのことを「かどいわし」と呼んでいたためです。「かどのこ」が訛って「かずのこ」のなったというのが、数の子の由来です

いつ頃から食べられていたのか

ニシンが食され始めたころは、数の子を食べる習慣がないためもちろん捨てられていたそうですが、室町時代の後期には祝儀の膳に数の子が選ばれていたという説があります。

しかし庶民の間に定着したのは、元禄時代までかかったようです。ニシンは多くの庶民にも食されていたようですが、数の子はほとんど捨てられていたのですね

数の子の栄養素

数の子は以外にも栄養面での効果も期待出来ます。とはいえ魚卵の一種ですので、高コレステロールやプリン体が心配な方も多いはずです。しかし数の子のコレステロールは同じ魚卵のイクラやタラコと比べてもぐんと少ないのです。

また数の子のプリン体含有量は実は極めて少なく、100g中40mg程しかないのです。それに加え数の子は、多価不飽和脂肪酸のDHAやEPAを多く含んでいます。そのため血中コレステロールを低下させ、様々な生活習慣病の予防の効果もあるのです。

お酒好きな中高年の方も、健康志向が高い方も楽しめる数の子。やはり仕入れる価値は、十分にありますよね!水産品の仕入れならウオスにおまかせあれ

いい数の子の仕入れ方とは?

「数の子は耳で食べる」という言葉もあるように、食感が何より大事です。そのため数の子を仕入れる際に外せないのは、バリバリの口当たりとプチプチの食感。なのですが、初めて数の子を仕入れる際には、どこに注目して仕入れるべきなのか困惑してしまうのではないでしょうか?また、安価な物から高価な物まで価格も様々でもあります。そのため、数の子の仕入れに重要なポイントをまとめてみました

産地にこだわる

数の子を仕入れる際のポイントの1つが「産地」です。数の子にとって産地というのは、親であるニシンが産卵する海によって分けられています。ニシンは回遊魚でありますから、常に自身に適した餌場や水温、または産卵場所をもとめて海を移動しているのです。数の子の産地としてどこの海が正解ということはありませんが、産地によって風味や口当たりが全く違います。そのため数の子仕入れをする際には、産地が重要となります。

大きく分けるとこちら!

太平洋
日本の北海道・カナダやアメリカの西海岸・ロシア沿岸
大西洋
ヨーロッパやカナダの一部地域(セントローレンス湾近郊など)

という2つの産地に分類されています

特に太平洋で漁獲された数の子は高級品とされています

バリッとした数の子独特の食感はもちろん、プリプリの卵が口の中ではじけるのです。高級品といわれているだけあり価格も多少高いです。また特に国産の数の子はなかなか一般には流通していないのです。そのため上質な太平洋産の数の子は、仕入れることも少し難しいのかもしれません

大西洋の数の子は太平洋の物に比べると、卵が崩れやすい傾向

大西洋の数の子は太平洋の物に比べると身が柔らかく、卵が崩れやすい傾向にあります。とはいえ好みもありますので、料理によっては柔らかい数の子が合う一品もあるでしょう。また大西洋の数の子は安価で、価格も一定しております。そのため大西洋産の数の子を仕入れは割と安易なため、様々な料理に活用しやすいかもしれませんね

数の子の仕入れが得意な卸業者さんを

数の子の仕入れはもちろん、多くの海産品の仕入れで重要となるのが実は「卸業者さん」なのです。海産品は鮮度が命、これは数の子の仕入れにも当てはまります。特に日本国内でも有数の海産王国である北海道。その昔、北海道では多くのニシンが獲れ、ピークには100トンものニシンが獲れたそうです!ビックリですよね。このように北海道民は古くから、ニシンや数の子と親しんできたというわけです。そんな北海道の卸業者さんには、本物を見抜く「目」があります。美味しい数の子を仕入れるためにも、目のいい卸業者さんを見つけましょう

数の子の加工品のオススメ

数の子には多くの加工品がありますが、仕入れる際に知っていただきたいオススメの加工品をご紹介します

北海道の郷土食「松前漬け」

北海道と数の子といえば!それは「松前漬け」。その昔大量に獲れすぎたニシンの卵を、長期保存するために考えられたのが松前漬けだったそうです。数の子やスルメ、昆布等を醤油で漬けこんだ保存食ですが、ご飯のお供にもお酒のおつまみにもピッタリ。甘じょっぱさの中に海鮮の旨味がぎっしり詰まったこの珍味。日本人はみんな大好きな味なはず!北海道を代表する郷土料理を、是非ウオスで仕入れてみませんか?日本酒はもちろん、麦や芋焼酎との相性はバッチリで、北海道民以外の方もトリコになることでしょう。是非、ウオスの数の子松前漬けを仕入れてみてください

数の子仕入れのまとめ

老若男女から人気の数の子ですが、お正月以外に自宅で食べる方は意外といないかもしれません。だからこそ飲食店で美味しい数の子を見かけてしまうと、ついつい頼んでしまうのではないでしょうか?数の子選びのポイントを抑えて、お客様のニーズに応えた数の子を是非仕入れてくださいね