ミズダコとマダコどこが違う?
日本で食用のタコといえば、マダコ科のタコのこと。マダコ科にはマダコ以外のタコもおり、ミズダコやイイダコ、ヤナギダコもマダコ科です。北海道では、仕入れの時に雌のミズダコを「マダコ」と呼ぶことがあります。北海道だけで使われる方言のようなものと言われています。少しややこしいですが、北海道でマダコを仕入れる時は、いわゆる「マダコ」なのか、それとも「ミズダコの雌」なのか注意しましょう
全国漁獲高の8割以上は北海道
マダコは関東以南の太平洋側、日本各地に生息していますが、日本海で水揚げされることは珍しいです。マダコの体長は約60cmと小ぶりな上、年々漁獲高が減っています。ミズダコは、通常でも3m、大きいものでは5mのものが水揚げされます。北海道では、雌は「マダコ」雄は「シオダコ」とも呼ばれますが、どちらも「ミズダコ」です。身は柔らかくとにかく大振りなので食べ応えがあります。北海道で全国漁獲高の8割以上が水揚げされており、大きな吸盤のついた足は土産物としても人気。ウオスでは直接漁師さんと交渉し、北海道の港から新鮮なミズダコを仕入れています
ミズダコが美味しい理由
ミズダコは、1m未満から200mの深さの大陸棚で育ちます。この大陸棚は北海道からロシア、アラスカまで幅広く広がっています。大陸棚の昆布に守られ、豊富なカニやエビを食べて成長するミズダコ。カニはカニでも大型の毛ガニやタラバガニを食べているのですから美味しくないはずがありません。北海道の太平洋側で水揚げされることが多くブランド化も進んでいます
加工されたミズダコも美味
栄養豊かな海で育ったミズダコ。北海道の港で水揚げされ、ほとんどが煮ダコ(茹でダコ)で流通します。新鮮なまま茹でるので美味しさを逃しません。仕入れはこの煮ダコで行われます。刺身で食べると柔らかくしなやかな歯触り。酢ダコに加工されて仕入れられることもあります。特にお正月の赤く色づいた酢ダコはおめでたい席にぴったり。お正月に欠かせない食材として主に関西のお客様から仕入れの問い合わせをいただくことが多いです
迫力満点サイズのミズダコ
8本の腕は全長3mのミズダコの7割から8割を占める大きさ。1つの腕に吸盤が200個から300個もついています。大きな足のお刺身や厚みのあるタコの足のぶつ切りを見たらミズダコと見てほぼ間違いありません。迫力あるタコの足をぜひお試しください
ミズダコが美味しい時期は?
北海道のミズダコは1年中漁が行われています。通年仕入れることができるので、価格も安定しており仕入れ計画を立てるのにも便利です。水揚げされる成熟したミズタコの体重は10kg程度。交接時期は11月から12月で、翌年の6月から7月に岩棚に産卵します。
ミズダコの旬は夏と言われています。タコを食べる日で有名な「半夏生」は、主に関西地方で行われる季節行事ですが、夏至から11日目頃の一年の真ん中の日のことです。毎年7月初めのことが多く、日本で最も多く水揚げされるミズダコの旬とも一致します。ミズダコは、クチバシや卵巣、精巣も人気です。タコの卵の仕入れは産卵時期限定ですが、冷凍することもできます。ウオスにご相談ください
美味しいミズダコの選び方
ミズダコは港にあげられるとすぐに隣接する加工場に運び込まれ、大きな釜で塩ゆでにされます。これを「浜茹で」と呼び、この時の塩加減や茹で時間は港ごとに特徴があります。その日のミズダコの様子を見ながら、1番美味しいと思うやり方で茹でられます。そのため、仕入れるときにはどこの港で加工されたかも味を左右する重要な要素になります
美味しいミズダコの選別はウオスのお任せください
どんな料理に使いたいのか、どんな味わいのミズダコを仕入れたいのか、ぜひ、ウオスにご相談ください。ウオスは北海道各地の港に担当者がいます。港ごとのミズダコの特徴を知り尽くした担当者が、みなさまにぴったりのミズダコをご紹介いたします。お料理や使用法に合ったミズダコを仕入れていただけます。身のしっかりと張った美味しいミズダコだけを厳選してお届けします
どんなメニューにも合うミズダコ
煮ダコとして流通することの多いミズダコ。どんな料理に使われているのでしょうか。最も一般的なのはお刺身やお寿司です。日本酒に合うタコのお刺身は、居酒屋、食堂を問わずどんな飲食店でも人気のメニュー。ミズダコは柔らかく、お子様からご年配の方まで年齢を問わず楽しんでいただけるのも魅力です
おでんのネタにも
ミズダコはおでんのタネとしても人気。おでんを食べる時期にも美味しいタコを仕入れられます。ウオスにご相談ください。関西方面のお正月に欠かせない酢ダコはもちろん、炊き込みご飯の具としても仕入れていただけます
洋食にもマッチするミズダコ
ミズダコは洋食でも人気です。オリーブオイルを使ったサラダやトマトソースとの相性もバツグン。パスタにもぴったりです。脂肪分の少ないタコはオイルたっぷりの料理と合わせてもさっぱり食べることができます。タコの取り扱いの少ない洋食店様も、ぜひウオスにお問い合わせください。お店に合わせたミズダコを仕入れていただけます
北海道ならではのメニューをご紹介
北海道で全国の8割以上の水揚げをしているだけあって、北海道には驚きのミズダコメニューがたくさんあります。ウオスはただ魚介類を仕入れて売るだけの水産卸ではありません。地元の漁業者のみなさんとタッグを組み、北海道の美味しい料理も紹介しています。北海道では、ミズダコの頭のお刺身が人気です。腕よりもさらに柔らかい頭。北海道では頭だけのパックがスーパーで売られるほど人気です。本州では見ることの少ないミズダコの頭のお刺身はいかがでしょうか。新鮮なタコの頭を仕入れていただけます
ミズダコの口「トンビ」、卵の「マンマ」、ミズダコの内臓「ドウグ」を酢味噌和えや醤油漬けとして食べるのも独特です。新鮮なミズダコが手に入るからこそ食べられるのです。北海道の郷土料理の1つとして、こういった食材の仕入れをぜひご検討ください。ウオスがお手伝いいたします