様々な料理に活用できるカレイ。実は日本国内だけでも30種類以上の種類があります。
仕入れの際には、旬や産地はもちろん、調理法や価格なども重要なポイントになりますよね。
こちらの記事では、仕入れ食材として代表的な13種類のカレイをご紹介いたします。
是非、仕入れの際の参考として役立ててくださいね
マツカワカレイ
・産地:北海道・三陸の太平洋側
・主な調理方法:刺身(特におすすめ)・寿司・塩焼き・煮つけ・唐揚げ
体長70㎝前後のマツカワカレイ。大きいほど味が良く、とても高級な仕入れ食材として知られています。特に刺身が絶品で、その身はヒラメより美味しいと絶賛するファンも多い魚です。その肝や皮も料理に活用できる点も、人気の理由となっています
サメカレイ
・産地:北海道・岩手県・福島県・宮城県
・主な調理方法:刺身・寿司・ソテー・唐揚げ・煮つけ
体長40㎝前後のサメカレイ。昔は安価で仕入れされていましたが、近年は需要が増え、価格が高騰しがちな魚です。鮮度が良いものは刺身やカルパッチョに活用可能。また脂が多く、加熱しても身が固くならないため、加熱料理にも幅広く活用できる魚です
マカレイ
・産地:代表的な産地は北海道や青森など。ロシアからの輸入品もある。
・主な調理方法:干物・塩焼き・煮つけ・ソテー・唐揚げ
体長50㎝前後のマカレイ。カレイの中でも代表格と言われている魚です。また漁獲量も多いことから、仕入れ価格が安定しやすいのも魅力でしょう。生食することはほとんどなく、主に加熱調理して活用します。加熱しても身は固くならず、身離れもいいので様々な調理に活用できます
ナメタカレイ
・産地:北海道・宮城・仙台など
・主な調理方法:干物・塩焼き・煮物・唐揚げ
体長60㎝前後のナメタカレイ。別名ババガレイとも呼ばれています。サイズが大きいほど仕入れ価格は高くなり、現在では高級魚として扱われています。主に加熱調理して活用され、白子や卵巣がとても美味しいと知られています。煮魚として扱われるのが一般的ですが、北海道ではよく干物としても流通されています
宗八カレイ
・産地:北海道・島根県・兵庫県・鳥取県
・主な調理方法:干物
体長45㎝前後前後の宗八カレイ。鮮魚としての仕入れ価格は安価ですが、干物になると高級魚として重宝されます。その身や脂に独特の風味やクセがあり、ファンが多いのも特徴です。干物はお酒の肴などに最適。また北海道では飯寿司としても活用されています
スナカレイ
・産地:北海道・青森県・岩手県
・主な調理方法:干物・ソテー・煮つけ・唐揚げ
体長35㎝前後のスナカレイ。関東などでほとんど流通していませんが、北海道での仕入れ価格は割と安定しています。淡白で扱いやすいが特徴。加熱調理が一般的で、特に煮つけやムニエルにおすすめの魚です
マコカレイ
・産地:北海道・島根県・兵庫県など
・主な調理方法:刺身・塩焼き・煮つけ・ソテー・唐揚げ
体長50㎝前後のマコカレイ。カレイの代表格で、関東などではカレイというとマコガレイを指すことが一般的です。仕入れ価格は、サイズによって価格は変動し、大きいほど価格は高価になります。刺身から塩焼き、煮つけなど料理の活用の幅も広く、年間を通して流通しているのも特徴です
クロガシラ
・産地:北海道(根室)
・主な調理方法:塩焼き・煮つけ・ソテー・唐揚げ
体長50㎝前後のクロガシラ。仕入れ価格、流通量ともに安定している魚です。また大きさが他のカレイよりも揃いやすいため、仕入れ食材としてプロから重宝されています。加熱調理が一般的で、味は淡白なのが特徴。煮つけやムニエルがおすすめの魚です
アサバガレイ
・産地:北海道やアメリカ
・主な調理方法:塩焼き・煮つけ・ソテー
体長40㎝前後のアサバガレイ。仕入れ価格、流通量ともに安定している魚です。また鮮魚、冷凍など加工状態が幅広いのも特徴です。味は淡白ですが、骨からいい出汁が出るため、 煮つけに最適な魚として知られています
銀カレイ
・産地:北海道・青森・ロシア・カナダなど
・主な調理方法:煮つけ・ソテー・唐揚げ
体長1m前後の銀ガレイ。別名カラスガレイとも呼ばれています。近年は冷凍切り身の輸入物も多く、仕入れ価格は安定しています。その一方で、鮮魚として流通する北海道近海のものは、高級魚として流通しています。新鮮なものは刺身として活用でき、その身は絶品と言われています。また冷凍ものは加熱調理が一般的で、フライやムニエルがおすすめです
ヤナギカレイ
・産地:三陸・山陰・常磐
・主な調理方法: 刺身・塩焼き・煮つけ・唐揚げ
体長30㎝前後ヤナギカレイ。大きさと卵の量によって仕入れ価格は異なります。特に卵巣が美味しいことで知られ、煮つけや干物などが一般的です。また安価な小ぶりのものは、唐揚げに活用するのがおすすめです
ホシカレイ
・産地:宮城県
・主な調理方法:刺身・塩焼き・煮つけ
体長40㎝前後のホシカレイ。マツカワカレイと見た目が似ているこのホシカレイも、高級魚として重宝されています。近年の仕入れ価格はヒラメと同等かそれ以上と言われ、寿司や割烹料理に重宝されています。
大きいほど味が良いとされており、どんな調理でも美味しく召し上がれます。中でも刺身は絶品で、ホシカレイの寿司は白身の最上のネタと重宝する方も多いことで知られています
アブラカレイ
・産地:北海道・福島県・宮城県・アメリカ・カナダ
・主な調理方法:刺身・塩焼き・漬け焼き・煮つけ・唐揚げ
体長1m前後のアブラガレイ。仕入れ価格は安価で、流通量も安定している魚です。加熱すると溶けだすほどの脂を含んだ身が特徴です。そのため、調理の際は少々コツが必要な魚でもあります。熱しても身は柔らかく、海外ではフィッシュアンドチップスとしてよくフライにも使用されています
まとめ
今回は13種類のカレイをご紹介しました。日本では年間通して仕入れのあるカレイ。それぞれの特徴を知ることで、スムーズな仕入れが実現できますよね。活用する料理や予算に合わせて、適したカレイを仕入れていきましょう