北海道の海産物が水揚げされる時期について

年末年始のごちそうにぴったり

新しい年を迎えるお祝いムードに染まり、多くの人が楽しみにしている年末年始。我が家では毎年、主人や子ども達だけでなく、祖父、両親、姉一家、伯父伯母など、大勢が集まって、ワイワイと楽しく過ごしています。

そして、その時きまって登場するのが、カニやホタテ、イクラなど、北海道から取り寄せる多くの海産物です。威風堂々という言葉がぴったりなタラバガニや白く透き通ったホタテ、キラキラ輝くイクラなど、色とりどりの宝石のような北海道の新鮮な海産物。

そんな中でも、昔からわたしの一番のお気に入りは、言わずと知れた北海道の海産物の王様であるカニ。繊維の一本一本に凝縮された旨みも、ほのかな甘みも、とろけるような濃厚なカニみそも、文句なしに美味しい北海道のカニ達。一度食べるとその感動はしばらく尾を引き、わたしはいつもまた食べたいという衝動にかられるのですが、そのような美味しいカニたちを一年中最高の状態で食べられるというわけではありません。

海産物は”水揚げ時期”によって品質が大きく異なります

それは、みなさんもご存知の通り、食べ物には「旬」があるから。この「旬」の時期を逃すと、味も、栄養価も格段に落ちてしまうため、本当に美味しいものを食べようとするのであれば、時期を見極めることが大切になってきます。我が家が毎年取り寄せるタラバガニやズワイガニの旬はまさに冬。

食卓に上るだけでパッとその場が華やぐこのカニたちは、一年で一番美味しい時期に食べるからこそ、そのまま食べても、焼いても、鍋にしても、みんなついつい無言になってしまうほど夢中になる大満足の逸品になるのです。

カニだけじゃない！北海道の魅力あふれる海産物

これまで、わたしがこよなく愛するカニについてご紹介してきましたが、前にも少し触れたようにホタテやイクラそしてウニなど、北海道にはカニの他にも多くの人々を虜にする海産物が数多く存在します

しかし、このように誰もが北海道の海産物として連想する有名どころに対し、北海道には侮れない実力を秘めた海産物がまだまだ多くあることをご存知ですか？子孫繁栄を願って古来より食べられてきた数の子（松前漬け）や、北海道以外ではあまりお目にかかれないホッキガイ、この時期出回るお馴染みの食材である秋鮭に、おにぎりの具としてもパスタの具としても大人気のタラコ、そして北海道を代表する高級魚であるキンキや鵡川のシシャモなどの新鮮な魚たち。カニやウニ、イクラなどに比べると、どうしても華やかさに欠けてしまうかもしれないこれらの海産物ですが、食べたことがないという方は、是非一度、旬の時期に獲られたものを食べてみてください。

一年で一番美味しい時期を見極め、その海産物がもつ最高の味を堪能すれば、きっと有名どころにも負けない魅力、すなわち、それまで経験したことのない新鮮さ、そしてあふれる旨みの虜になり、きっと一瞬にして大ファンになること間違いなしですよ。

海産物王国のごちそうカレンダー

四方を海に囲まれた北海道には、恵まれた漁場があちこちにありますが、多くの人々を虜にする人気のホタテや毛ガニなどについては、それぞれの漁場で水揚げされる時期が限られており、一年中北海道のどこかで水揚げされています。それぞれの産地によってそれぞれの良さがあり、自分の好みに合わせて自由に選ぶことができるということは、わたしたち消費者にとっては大変ありがたいことですし、加えて、どの時期でも新鮮で美味しいものが手に入るということが、北海道の海産物の大きな魅力と言えますね。大自然を有する北海道では、長く厳しい冬を越してやっと訪れる春から初夏にかけて、多くの生命がその輝きを増す時期がやってきます。わたしが大好きな北海道の海産物であるウニに、他の産地のものとは別格と言われる憧れの噴火湾産の毛ガニ、プリプリの身と口いっぱいに広がる優しい甘みをもつとろけそうな北海シマエビなどもまた、この時期、一年で一番栄養を蓄える旬を迎えます。そして、秋には、お寿司の具でも大人気のイクラや、大衆的なサケ、塩焼きにするとたまらないサンマなどが美味しい時期になり、冬には、旨みと甘みが凝縮されたタラバガニやズワイガニ、何にしても美味しい高級魚のキンキなどが旬を迎えます。このように、北海道のごちそうカレンダーには、どの季節でも美味しい旬の海産物が溢れています。海産物王国北海道の宝石のような海産物たちが一番輝く時期をしっかりとこのごちそうカレンダーで見定めることができれば、最高の味がきっとあなたを待っていますよ♪