タコは軟体動物門頭足綱八腕形目というグループに属する生物で、世界各地に200種類・日本近海だけでも50種以上が確認されています。食用として消費されているのは数種類で、その中でもマダコとミズダコの違いについてご紹介したいと思います。
目次
マダコとは?
まず始めに、マダコについてです。マダコは日本の東北地方以南で獲れ、多くの場所に分布しており、有名なもので明石のタコがあります。
体長は80cm程度で大きいものでは体重3kgにまで成長するものの、主に1,5kg程度ぐらいの重さのものが多いです。
また、体の色を黄褐色から黒褐色の間で変色させたり、敵がいると突起の長さを変え、別のものの姿に似せて、隠れてしまいます。
マダコはミズダコよりも漁獲量は少なく、近年では高価なものとなっています。瀬戸内海や大阪湾では夏が旬とされ、7月の半夏生にはタコを食べる習慣があります。
マダコとミズダコの違いは、水揚げ場所が違うことで日本各地で地域さながらの文化が生み出されました。
また、マダコは生で食べることは少なく、一般的にはゆでて使用します
ミズダコとは?
マダコとミズダコの違いについて続いてミズタコのご紹介です。
ミズダコはマダコ科に属しており、世界最大のタコの種類で別名オオダコとも言われるほどの大きいもので体長3m、重さは30kgにもおよびます。主に本州中部以北~北海道で獲れます
以前は食感や水っぽいことでマダコより劣るとされていましたが、お刺身や酢だこに加工されたり、独特のみずみずしさや柔らかさが注目されるようになりました
また軟体部分以外にも卵巣、白子、鰓、カラストンビなどが流通しており、無駄なく丸ごと食べれることも人気の理由の一つです。
このように、マダコとミズダコの違いは、大きさや水揚げ場所が異なるだけでなく、食感や食べ方も異なります。
ミズダコの仕入れをご検討中の仕入れご担当者様
品名 | 北海道産たこ足 |
内容量 | 5.0kg |
単価 | kg/1,720円前後(税込) |
産地 | 北海道 |
商品状態 | ボイル冷凍 |
注文が多い業態 | たこ焼き屋、海鮮料理屋 |
ポイント | 足一本一本、形状そのままの状態で詰めておりますので、使用用途に合わせたカットサイズにてお使いいただけます。 |
それぞれの栄養価についてみてみるとこのような感じです
マダコ100gあたり
エネルギー | 76kcal |
タンパク質 | 16.0g |
脂質 | 0.7g |
ミズダコ100gあたり
エネルギー | 66kcal |
タンパク質 | 13.4g |
脂質 | 0.9g |
共に高タンパク、低脂質
マダコとミズダコの違いは栄養価の違いはみられず、共に高タンパク、低脂質となっており、揚げ物にしてもお肉と比べるとヘルシーに仕上がます。
さらに、タコにはアミノ酸の一種であるタウリンが、豊富に含まれています。タウリンには悪玉コレステロールや血圧を正常にする働きや、肝臓の細胞を守り、二日酔い防止になるとされ、お酒のおつまみとしても最適です
代表的なタコの種類
マダコとミズダコの違いについてご紹介しましたが、そのほかのマダコ科に属す代表的な食用のタコについてご紹介します
イイダコ
イイダコは、北海道南部以南や中国に生息していて、イイダコの旬はタマゴをかかえる秋から冬になります。内湾の水深10mほどの砂底に生息し、小形で全長30cmほどになります。マダコと間違われることもある小振りのタコで、熱を通してもあまり硬くならず、甘みとほどよい旨みがあります
テナガダコ
テナガダコは、北海道から九州の日本周辺海域および朝鮮半島西岸に分布しています。近年は韓国での流通が増えています。全長約70cmで、旬は春です。身が柔らかく、煮物などがオススメです。マダコなどと比べると旨味は少なめです
マダコとミズダコの違いの他に、イイダコやテナガダコも大きさや旬の時期が異なり、同じマダコ科でもマダコとミズダコが違うようにそれぞれのタコで特徴が異なります。タコ自体が高級品になりつつあり、水揚げ状況によっては値段の幅があります。ウオスでは無駄な経費をかけずにダイレクトに仕入れを行いますので安くてより良いものを提供することができます
タコの水揚げ量国内第一位は、北海道です
マダコ科に属す多くのタコはマダコとミズダコの違いのように、それぞれの特徴を活かし様々な料理として食べ親しまれており、現在の年間消費量が世界全体の約60%にものぼります
しかしながら、平成29年の統計で自給率は約50%で半分は輸入に頼っている背景があり、日本最大のタコ輸入国はアフリカ大陸にあるモーリタニアとモロッコで、輸入量全体の70%前後となります。
自給率が50%とされる中、平成29年の国内のタコの水揚げ量は北海道が第1位で60%近くのシェアを占めており、宮城、岩手、兵庫と続いています。
中でも、日本最北端の宗谷港のタコは別格
道内の中でも日本最北端の宗谷港が盛んにタコ漁が行われており、北海道の冷たい海で育ったタコの歯ごたえや透明感は別格です。
美味しいタコを食べるためには鮮度が重要になり、生であれば吸盤の吸い付き具合、ゆでた場合であれば弾力の有無などが見極めのポイントの一つです。
ウオスでは水揚げされたその日に早朝から仕入れを行うことで、水揚げ~発送までスピード感を持って鮮度には自信のあるものを販売しております。
マダコとミズダコの違いを中心にご紹介して参りましたが、マダコとミズダコの違いを生かしたメニュー作りをすることで通なお客様にもご満足頂けることと思います